林くんの日記

そこには元気に走り回る林くんの姿が!

ドゥテルテ大統領の麻薬中毒者虐殺について

僕が働いていた職場で、安い飛行機を見つける度に有給を取って、海外旅行に行きまくる課長がいた。アジアへの便は特に安いのが多いらしくて、アジア方面にはわりと見識が広い人だった。

ある時、その課長が、フィリピンのマニラに行ってきたらしく、

「とにかく、貧富の差が激しかった。街は都会だけど、ほんのちょっと街の中心から外れると、人権もクソもないような人間達がたくさん暮らしていた。おれ達の抱く仕事での悩みなんてどうでも良くなってくるなぁ!色々あるけどたぶん何とかなるって!まぁ林くんも頑張れよ!」

というような事を言っていたのを覚えている。

 

最近、フィリピンのドゥテルテ大統領のニュースをよく見る気がする。昨日のニュースで読んだけど、ヒトラーのユダヤ人虐殺になぞらえて、「数百万人の麻薬中毒者を喜んで殺害する」と大っぴらに言ってのけたらしい。ヒトラーだってユダヤ人虐殺はこっそりやってたんじゃなかったっけ?

僕は、彼に少し興味を持ったので、ウィキペディアを読んで見る事にした。

すると、彼はヒトラーというより、スターリン毛沢東に近いというか、わりと共産党色の強い人間らしいという事が分かった。素晴らしい正義を振りかざしておいて、その正義を否定する人を徹底的に叩き潰すスタイルは、僕の思う共産党のイメージにぴったりな気がする。

というのも、彼の大学時代の恩師が、フィリピン共産党の創設者(ジョマ・シソン)だったらしいし、実際に共産党員には協力な姿勢を見せているらしいし、アメリカ大統領選では、民主党のサンダース(わりと共産っぽい考えの人だった気がする)を推していたらしい。でも、南シナ海の件では、中国共産党に文句を言っているらしい(今のところ?)。

 

彼が大統領になったのは2016年の6月30日でわりと最近の出来事だけど、それ以前は、二十数年間もの長い間、ダバオ市長をやっていたらしい。で、麻薬中毒者虐殺に関しては、そのダバオ市長時代からひっそりヤっていたらしい。しかしそのおかげで、ダバオ市は「東南アジアで最も平和な都市」を標榜するくらい治安が良い街になったらしい。実際に治安が良くなったのもあって、麻薬中毒者虐殺はどんどんやるべき!という人もいて、実際、彼はそういう公約を掲げて大統領選挙に勝ったとのこと。確かに、フィリピンというのは、人権もクソもない国なのかもしれない。

 

例えば、フィリピンには、めちゃくちゃ貧乏で麻薬と関わることでしか生きていけないような境遇の人だっているかもしれないけど、たとえ麻薬中毒者だったとしても、そういう人を殺すのは可哀想だなぁとは思う。現代のフィリピンで、こんなに適当に人の命が扱われているなんてびっくりした。まぁ日本でも「金は命より重い」とか言ったりするけど。

 

ともかく、命が重いとか軽いとか、人殺しが良いとか悪いとか、そういう事についての絶対的な基準はない、と改めて思わされた気がする。あと、ドゥテルテ大統領は、自分のやっている事が正しいと思っているかどうかは知らないけど、もし、絶対的に自分が正しいと思ってやってるとしたら、ちょっと怖いなぁと思った。まぁ誰だって多かれ少なかれそんな一面があるのかもしれないけど。

 

フィリピンってキリスト教徒が多かった気がするけど、もし、イエス・キリストが現代のフィリピン人だったら、「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この麻薬中毒者を殺しなさい」とでも言うんじゃないかなぁ。