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林くんの日記

そこには元気に走り回る林くんの姿が!

電通の新入社員だった高橋まつりさんの自殺は、「過労自殺」というより、会社の古い体質に対する体を張った「抗議自殺」だった説 

倫理 時事ネタ 社会

電通の新入社員だった高橋まつりさんが、24歳の若さで自殺したのは「過労自殺」だと認定された、というニュースを見た。そんなに若いのに過労自殺をするなんて一体どういう女性なんだろうと思って、彼女のツイッターを拝見してみる事にした。

 

彼女のツイッターを見る限り、彼女は交遊関係も少なくなさそうだったし、少ないプライベートの時間はわりと活動的に過ごしているみたいだったし、自虐的なツイートの中にも時々ユーモアが入ってて、読んでて面白いところもあった。賢い人だなぁと思った。とても、自殺するような人間には思えなかった。上手に世を渡っていける能力を持っている女性のように見えた。こんな人が、仕事が辛いというだけで、自殺をするなんて、何だか納得がいかないという気がした。

 

「残業時間が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない」と言った長谷川秀夫氏が、異常に叩かれてたけど、僕も、正直、彼女のような人が、仕事が辛いという理由だけで過労死するなんて情けないと言われても仕方ないと思った。たぶん、仕事が辛いという理由だけではなく、別の理由があったと考えるのが自然じゃないかという気がしたんだけど、例えば、「会社の古い体質に対して体を張った抗議するために自殺した」というのも十分考えられると思った。

 

賢い彼女のことだから、もし自分が自殺したらどうなるか、という事について考えなかったはずがない。もし自分が自殺すれば、客観的に見て、どう考えても会社側が一方的に悪いのは明らかだし、ツイッターにも証拠が残っているし、間違いなく、過労による自殺であると認められるという確信を持っていただろう。もしかしたら、自分は悲劇のヒロインとしてまつり上げられるだろう、という打算的な事も考えたかもしれない(というか僕なら絶対に考える)。

その上で、

  • とにかく生き延びる事
  • 自殺する事

を天秤にかけた結果、生き延びる事より、自殺した方が良いと決断したんじゃないだろうか。

 

そういえば、イエス・キリストが死んだのは、当時のユダヤ教の古い体質に抗議したせいだった気がするけど、彼も自分が死ぬと分かっていながら逃げなかったので、彼も「組織の古い体質に対する抗議のために自殺した人物」と言って良いと思う。彼女とちょっと似ているかも。死んだ後に悲劇の人物としてまつり上げられるのも似ているかも。イエスはツイッターしてなかったから彼自身の残した記録はないけど。イエスの誕生日を自分の命日に選んだのもそういう事だったりして(彼女が死んだのは昨年末のクリスマス)。

 

自殺は絶対にいけないという人もいるかもしれないけど、僕は個人的に、自分が納得できるなら、そういう死に方を選んでも良いと思う。人間はいつか必ず死ぬことに変わりないし、自分が死ぬ事で何かが変わるなら、それも良いかなと思う。というか、ちょっと羨ましいとすら感じる。彼女の場合、誰が見たって彼女は悪くないし誰もが同情するけど、僕なんか、市役所でのぬるい仕事すら苦痛に感じてサボりまくって自分で自分の首を絞めて仕事が回らなくなり罪悪感に苛まれたあげく心優しい上司の怨みを買いながらバックレた後株で1000万スると同時に離婚の危機が訪れたりしたんだけど、そんなの誰が見たって僕自身の責任だし、誰かに訴えたところで誰も同情しないのは当たり前だし、本当に自分でもよく自殺せず元気に生きてるなぁと感心するくらいなので、僕は彼女みたいに堂々と大義名分ある自殺ができる人がとても羨ましい。でもやっぱり、いくら大義名分があったとしても、親より先に自分が死んだら親が悲しむだろうとか、死んだら自分の意識が消え去ってしまうから怖いとか、そういう事は少しも考えなかったのかなぁ。

 

残念なのは、彼女の「過労自殺」が認められても、たぶん、電通は変わらないという事。電通の業績が悪化して潰れそうになったら変わろうとするかもしれないけど、新入社員のひとりが勝手に自殺したくらいでは、何も変わらない気がする。まぁ、ブラック企業という風評被害により優秀な新入社員が集められなくなって穏やかに没落していくのかもしれんけど。